2006年 11月 18日 土曜日。

 通販で頼んでいた、人形つき文庫が届きました。

 箱でした。

 ダンボール箱の中に、ひとまわり小さな、クマハチの描かれた
箱が入っていました。

 それを開けると、ちょっとばかり意外な絵が――

< 感想目次 >
  1、文庫本の表紙の感想
  2、文庫本の挿絵の感想
  3、書き下ろし冊子の感想『迷ううちにクマは……ち?』
  4、クマハチフィギュアの感想

  5、通常版はここが違った

ネタバレしてます

外伝『今日からマ王!? クマハチ☆すぺしゃる』

< 収録作品 > ※リンクは、感想ページへのリンクです。
1、マ王奥  →前半 ザ・ビーンズvol.5   後半 ビーンズエース1
2、だってお年頃なんだもん  →ニュータイプロマンス
3、迷ううちに花は  →ザ・ビーンズvol.4
4、星の名前  →眞魔国中央文学館・出張所(携帯で配信された小説)。
5、大切なひとを失った  →ザ・ビーンズvol.5

 1、文庫本の表紙の感想

 ではまず、表紙の感想から・・・

 えっ!?
 陛下に何があったのっ!? どうしてこんな不機嫌そうなお顔をして
いらっしゃるの!?

 ・・・てな感じで驚きました。
 どんな絵かというと、不機嫌そうな顔して先を歩くユーリのあとを、
かまうことなくにこにこ笑顔のヴォルフとコンラッドがついて歩いている、
というもの。
「この本、もしかして夢枕戦隊の話(参照:『マ昼の決闘。』感想)でも入ってる!?」って思っちゃいましたよ。
(あの話なら、ユーリがヴォルフとコンラッドに冷たくなってもうなずける)
 あ、あと、表紙には愛らしいクマハチもっ!
タイトルの下にちょこん、と。歩くしぐさでvvv

 本を裏返してみると、表紙とは反対に元気な笑顔を見せるユーリ。
いっしょに歩いているのは、グウェンダルとギュンター。
 う〜ん。これはもしかして、普段どっちかというとユーリとからめない
大人組へのサービス・・・?
 とまで深く考えちゃったんですが・・・

 よくよく考えてみて、「あれ? もしかしてこの表紙のユーリ、上様バージョン?」
 あとから読んだシンニチに、
「表紙は上様カラー」ときっちり書いてありました。(汗)

 いや、しかし、箱入りって素晴らしいですね。
 だって、箱入りだと、文庫本にバーコードつけなくてすむんですよっ!

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 2、文庫本の挿絵の感想

 さて、文庫本の中身についてですが・・・
 話自体は、雑誌や携帯で見ていたので、(私にとっては)ま新しいものではありませんでした。
 が、挿絵が・・・

 な、なんか、今回の挿絵、量も質もすごいことになってる気が・・・・・・・っ!!!!!

 男の子からのプレゼントに喜ぶ娘を見て、気もそぞろな
お父さまsっ!!
(一人ニコニコしているオジサマ(=次男)は、
 主と弟のそんな姿を見て楽しんでるに違いないっ!!!!!)

 もっさり白パンツのむきむき戦隊の登場に、あぜんとなる
コンラッドとユーリっ!(グレタもいるけど、振り返ってるだけで、
あぜん、ってことはない)
(コンラッドの表情がいいですっ!! ユーリはよく動揺するけど、
 コンラッドはあんまりない気がするから)

 ほいで、おひざの人面疽をはさんだユーリとコンラッド。
(陛下! ズボン微妙によけいにまくっちゃいけませんっ!
 狼が現れかねませんからっ!!)

 んで、「だってお年頃なんだもん」の表紙は・・・

き、着ぐるみグウェン――っ!!!!!

 うぎゃーっ!
 みょうちくりんなトコがかわいい――――――っ!!!!!(失言)

 グウェンは、「迷ううちに花は」本文中の挿絵もかわいいですよ。
 ネコ抱えて、アニシナの恐怖に怯えてるとこなんだもん。

 順番戻して、「だって〜」の本文挿絵は・・・
 黒軍服(?)のムラケンっ!

 うあ、かっこいいいいいいいいいっ!!!!!

 ああ、もう、挿絵だけぺらぺら見てて、どういう話か忘れてましたよ。
 本当は、そんなこと言ってられない重苦しい話なんですが・・・
 弱いの。黒軍服。

 挿絵だけ先に見たとき、129ペーシ、コンラッドとヴォルフかと思って
「ええっ!? どんな場面!!?」って、勘違いですごいときめていしまった(汗
 ジュリアさんの弟君でしたね。あはは。

 で、次は携帯で配信されていた「星の名前」。
 ヴォルフが評したジュリアさんの「がさつ」さが明らかになった話。
 いや、もう、彼女の笑顔、「優しげ」とか「はかなげ」とか
アニメで作られたイメージとはぜんぜん違いますねっ!
「豪放磊落」とか、「快活」といった感じ。
 実に健康的。

 んでとどめは・・・
 ざび5掲載時にも物議をかもした(と思われる)、「大切なひとを失った」。
 表紙絵は、暗い表情でシマロンの服をまとったコンラッド。
 やっぱ、あれは、シマロンに行ってユーリと別れてからの
コンラッドの回想なんだ、ってことがはっきりしますね・・・。はぁ〜・・・。
「だって〜」といい、明るいはずの外伝にさえ、黒いしみを落としてくれるんだから
この方は・・・。
 はーやーくー事情を説明してくれ〜。

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 3、書き下ろし冊子の感想

 といったところで、今度は書き下ろし小冊子、
『迷ううちにクマは……ち?』の感想にまいりますっ!

 まず表紙ですが・・・ユーリとヴォルフとクマハチで川の字!
 うあ、かわいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!
(ユーリもヴォルフもクマハチも)
 ヴォルフのネグリジェ、なにげにシンモノですか・・・?

 で、表だけ見てクマハチは一匹かと思ったら・・・
 裏にもいたーっ!!
 表とつながっていて、こちらにはヴォルフのおみあしが・・・
 で、よく見ると、裏のクマハチ、ヴォルフとおんなじように
ねそべって、片足をちょこんと上にあげてるような・・・
 はっ! まさかっ!!?
 と、思って、表を見返すと、ただたんに転んでいるように見えた
表のクマハチも、あおむけになってるユーリとおんなじポーズしてる――っ!

 か――わ――い――い――っ!!!!!!!!!!

 そう気づいて、感動(?)が10倍増しました。
 なんてにくい演出なんだっ!!!!!


 では、そろそろ、本文の感想。
 本文も楽しかった〜。
 一言で感想言うなら……

 次男がすっげーおもしろいことになってるぅっ!!!!!

 しょっぱなからやられました。

 いつもの日課で早朝トレーニングを行なう陛下。
 そのお供をするウェラー卿。
 最近彼は、口さがのないやからに 「 カルガモ 」と
呼ばれているらしい。
 地の文が評するところによれば、たとえ彼はそれに気づいていても、
改めるつもりはないのだろう、とのこと。

 そこまではまだ良かった。
 うん、次男は、そこらへん気にしないだろうな〜、と、思った。
 が、その続き。


 陛下のジャージをかりうけて、ぱっつんぱっつんなのに

 無理矢理きこんでる


 ってのにはさすがにショックがっ!!
 ショックというか、爆笑の衝撃がっ!!!!!


 ギュンターといっしょじゃんっ!!!!!


 待ってーっ! 待ってウェラー卿――っ!
 寒いギャグを言ってもいい。
 手品に驚いても、母親の所業におどろいてもいい。
 でも、そこまではしないでーっ!
 しないと信じさせてーっ!
 恩師の珍行の数数を「俺はさすがにそこまではできないな〜」と生暖かく
見ていられる立場でいて――っ!!!!!


 そこらへんの描写が、毒女の著書によるものだと知って少し安心。
「フィクション」って説も使えるから。
 結局明らかになってないんですけどね。
 現実にコンラッドが陛下のジャージを着てるかどうかは・・・

 あと、コンラッドが酷評されまくってるの見て、「これって誰の視点!?」って
思ってたので、アニシナさんの著者だと思ってすごーく合点がいきました。


 このお話では、ジュリアさんの伝説もまた一つ増えました。
 白のジュリアにして、

    クマ殺し(未遂)のジュリアっ!

 ・・・私、密かに「ジュリアさんとコンラッドは素手で手合わせしたことがあって
(試合申し込んだのはジュリアの方。コンラッドが目の見えない自分に気つかうもんだから
それが気に入らなくて、自分の力を見せようとした)コンラッドが負けた」
って説を持ってるんですが、
この説への後押しになる伝説だと思っていいですか?


 ヨザック、旅先ですごいもててるんだな〜、さすが! と呟いて、
書き下ろし冊子の感想はおしまい。


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 4、クマハチフィギュアの感想

 最後はフィギュアの感想。
 クマハチ、ラブリ〜vvv

 ・・・なんですが、つくるのちょっと苦労しました(汗)

 このクマハチ、「あなたの手で魂をこめてね」ということで、
触覚と羽の部分を購入者の手ではめこむ仕様になっていたんですが・・・
(シンニチには、「輸送中に壊れる事を防ぐため」という大人の事情が
 きっちり薄情されておりましたが)、

    はまりませんっ!

 羽は背中の切り込みに、触覚は額の穴に挿すんですが・・・
 どっちも、穴がせまいよっ! ちっちゃいよっ!!
「そのまんまではどうやっても入りそうにない」と判断し、
羽の方は、背中の切れ込みに「クマハチ、ごめんっ!」と言いながら
カッターの歯をさしてグリグリと穴をひろげ、
触覚の方は、穴ではなく、ゴムでできた触角の方の挿す部分を
はさみでちょこっと縦に切って細くして、それでさすことができるようになりました。
 んで、「抜けるな、抜けるな〜」と念じながら、箱に戻しました。

 ふ〜。楽してさすより、魂こもったに違いない。


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 5、通常版はここが違った

 通常版では・・・

 まず、表紙が違うっ!
 か、かわいそうに、大人組・・・。

 限定版では、表→上様、ヴォルフ、コンラッド
       裏→ユーリ、ギュンター、グウェン。

 それが通常版では、表→ユーリ、ヴォルフ、コンラッド
        (限定版の表の上様が、裏にあったユーリになった)
    裏→通常の文庫と同じように、白くてバーコードやあらすじが書いある。


 あと、こっそり中身にも違う部分が・・・
 それは、最後のムラケンズ漫才!
 限定版では、クマハチに関する話(?)だったのが、
通常版では、クリスマスのお話っ!
 村田がユーリのクリスマスの過ごし方について予言していますっ!
 てか、これは、「コンバート【別窓】」の・・・

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