動物たちの襲撃――もとい、久々に帰ってきてくれた村長へのお出迎えは それで終わりではなかった。 フクロウがとびかかってきたかと思えば、コンラッドの肩に乗り、 耳をはむ、と一瞬だけくわえるとすぐ去って行き、 ※フクロフクロウ の チャルボ(♂) 経歴:ケガをして飛べなくなっていたところを、コンラッドが助けたという リィイラに似た過去をもつ。 ただし、リィイラと違うのは、ケガが治ると野生にかえっていったところ。 かと思えば、たまにコンラッドのもとにやってくる。 寿命:魔族の倍生きるといわれる長命種。コンラッドが助けた時、 外見上の判断によると、すでに200歳前後だった。 性格:気難しく、うちとけるまでに時間がかかった。現在は照れ屋さんぶりを発揮し、 コンラッドに会いに来てはすぐに去って行く。 村長への愛情表現:耳をあまがみする。 三本角の巨大イノシシ(口のまわりの2本のほかに、額にカブトムシのような 二又にわかれた角が1本生えていた)が突進してきて、コンラッドとがっぷり組み合い、 そのままにじりよってきた鼻先がコンラッドの体にふれると急にどこかへ行ってしまったり、 ※ミツノイノシシ の ノルマントン(♂) 経歴:家畜の豚から、突然変異で産まれた。 なんだか口元と額にこぶのようなもののあるのが産まれたなー、と みんなで珍しがっていたところ、数ヶ月のうちにみるみる巨大化し、 こぶも立派な角になっていった。 寿命:300年くらい。現在、まだまだ子供の48歳。 性格:やんちゃ。 村長への愛情表現:鼻先をこすりつける。 村長の心配事:「今でも受け止めるのがやっとなんですよ。これ以上大きくなられたら どうなることか……」 急にコンラッドが前のめりになったと思ったら、その背中に真っ白なヤギが 頭突きをくらわせていたり、 ※ユキヤギ の レィグリィ(♀) 経歴:旅先で看取った老婆に託された。 はじめのうちは新しい引き取り手になつこうとしなかったが、 三度角が生え変わるころに、新しい環境になじんでくれた。 寿命:200年くらい。今は100歳くらい。ヤギ生折り返し地点。 性格:のんびり屋。村長に駆け寄るときだけ俊敏になる。 村長への愛情表現:背中にタックルv エトセトラ。 コンラッドの体の傷は、戦場ではなくここでつけれたものなのでは……? そんな考えまで、ユーリの脳裏をよぎるようになってしまった。 おれなんかが村長やったら、一日で十分命落とせるんでないの? 最悪の予感すらわき起こる。 「そんな心配いらないよ、ユーリ。 動物の相手をするのは、別に村長の仕事じゃないんだから。あいつらが、妙に 俺にかまってきてくれるだけで」 明日やる「一日村長」の内容が、農業体験的なものだと聞いて、 ユーリは心底胸をなでおろしたのだった。 つづく。
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