第1話 放課後の校庭10
「何やったんだ、俺は……」

 ゆっくりと立ち上がり、水波は首をふりながらつぶやいた。

 夕日のさす校庭を見つめる。
 バレーボールをするグループ、サッカーをするグループ。
 その間を通り、校門へと下校していく生徒もいる。

 ……土波はもう、ここを通り過ぎてしまっただろうか……

 ………………

 だから、なんで土波のことを考えてるんだオレは――――――――――っ!



 彼はまだ、自分の気持ちに気づきかけたばかりだった。



,,, 放課後の校庭 END

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