「ばっ――み、水波さんまでなんてことすんだよ!?」 水波の腕をふりほどき――いや、水波の腕がゆるまり、土波は慌てて立ち上がった。 床に腰を下ろしたままの水波を見下ろすかたちになった彼は、真っ赤になって叫ぶ。 「水波さんといい、天波さんといい、今日の態度は一体何なんだよ!」 昼休みの生徒会室のことも、八つ当たりのように水波に怒鳴る。 「……ヤツと何かあったのか?」 耳ざとく尋ねる水波。 「!」 しまった―― 「な、何でもない! 俺もう帰るから!」 はちまきだけはしっかり握りしめると、アイスノンをしたまま、土波は保健室を出て行った。 何なんだ、今日は。 天波さんも、水波さんも…… ……俺も…… 怒り、不快というだけでない思いが胸中にうずまき、自分がほてっているのだと、 彼はうすうす気づいていた。 |