「こ、これは……」 「どういうことなんですかっ!? 先生」 「わたしに聞かれても……」 土羅、志津香、今野の三人は、給食室で呆然としていた。 何かできることはないか? それをしばらく生徒会室で話し合っていたのだが、どーもいい案は出てこなかった。 そうこうするうちに給食の時間だということに気づき、 「腹が減っては戦はできんの法則」に基づいてここまで来たのだ。 ちなみに乗日他は、連絡係として生徒会室でお留守番である。 しかしまさか、給食室がこんな光景になっているとは、誰が予想だに できただろうか。 その光景とは−− 「給食が全部盗み食いされてるなんて……」 「しかも、ほうれん草だけ残ってますね」 「……犯人はほうれん草が苦手ってことかしら……」 『う〜ん……』 異様な光景(並んでるお皿の上に、ほうれん草ばっかがのってる光景)を前にして、 3人はただただ、うなったのだった。 一応言っておくと、この犯人は真野ではない。とりあえず 「真野の仕業や〜」って感じに決めつけられて、真犯人は特定されないままに終わる。 |