2004年 10月 16日 土曜日。

 前回十分叩きまくったせいか、
 次男に同情感想文。強いて言えば、サラ叩き?

 長いので目次つくってみました。↓
  1、ギュンの歌 + 地球   2、うみのおともだち号   3、荒波の貨物船   4、ブブブン

ネタバレしてます。

10巻『これがマのつく第一歩!』


 1、ギュンの歌 + 地球

 ぎゅぎゅぎゅんぎゅんぎゅん、ぎゅぎゅぎゅんぎゅんぎゅん、ぎゅぎゅぎゅんぎゅん
ぎゅんぎゅんぎゅーん♪

 ・・・タイピングするのツラっ!!
 今回の話で一番ツボに入ったフレーズです。
 あっちの世界には、こっちの世界のアニメが流出してるんですかっ!!?
 いや、それより、
 やっぱ、モトネタが分らない人もいるんじゃないかなー、というのが・・・
かくいう私も、なつかしのアニメ特番、みたいのでしか知りませんし。
 それでも知っていることには変わりないわけでして、最初のぎゅ〜ぎゅんを読んだ瞬間
何か分かってしまい、電車の中、文庫に顔うずめて肩を打ち震わせておりました。
(すごい怪しい奴だな、おい
 一番笑ったのは↑の場面ですが、一番 にやけた のは、最初の

   弟のトモダチ VS 友達のお兄さん


 なーんか、もう・・・ゆーちゃん、愛されてるなぁ、って。
 勝利兄ちゃんにも、ムラケンにも。

 ユーリが心配で実家に駆け込み、冷静でいられないがために口をすべらせるムラケン。
 一方、ユーリの部屋の門番をし、「ゆーちゃん」を連発する勝利。
弟のためにタバコは吸わないだなんて、徹底してるよ、素敵だよ兄ちゃん!

 異世界に行くには核爆発が必要といわれたら、ハッカーでもなんでもして
実現試みそうだなー、と最初の地球サイド場面で思っていたら・・・
 次のとこ(カルガモ池で異世界に行く実験してるとこ)で、本当にナイアガラ逆流させようと
してるしっ!!
「愛」って、自分で言ってるよ。異世界とのつながり関係なく、本当に「愛」の強さで
行けるかどうかが決まるなら、間違いなく行けるよ、この人っ!

 ナイアガラ逆流をできないうちにユーリーが無事帰ってきたら・・・
 黙って抱きしめてやってください。


 ムラケンとボブの会話は、裏設定どばっ! って感じでした。
 ユーリが自力で異世界に行ってたとか、ムラケンがユーリ探知機搭載(笑)だったとか・・・
 ヴォルフラムに贈られたブローチがこんなところで出てくるとは思いませんでした。
忘れられたわけではなかったんですね・・・。
 って、役に立ってないじゃん! おかしいよ、引きが弱いって! ヴォルフの所有物
だったんだよっ!

 ユーリの傍に行きたいに決まってるじゃないか――っ!

 えー、ところで、勝利兄ちゃん、「エロガッパ」なる単語を使用して
いましたが・・・
 ・・・李厘めあて?(最遊記


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 2、うみのおともだち号

 さて、それではギュンギュンの話に戻りましょう。
 前回、文武両道であることを見せつけ、大活躍のフォンクライスト卿でしたが・・・
 ・・・その反動ですか?

 こ、壊れ方に磨きがかかっている――っ!!
 純髪製、寝汗でじっとりのお守りなんていやあぁっ!!
 ヴォルフが食われたーっ! うあぁぁんっ!!
 ああ、けど、うれしいです。ヴォルフがユーリの所に行けるようになったのは。
 シマロン編の時みたいに、ばしいっ!っとかっこいい再会決めてほしいですっ!

 秘術に関して、一心同体とか、精神を乗り移らせたみたいなこと言ってますが・・・
 ・・・ヴォルフが鼻血流したりすんのかな(美少年台無し

 ギーゼラさん、ついに挿絵登場っ!
 アニメの方で、私は一回だけ見たのですが・・・まだ、しっくりきません(汗
 アニメを見る前に、勝手にぜんぜん別のイメージつくっちゃていたもんで・・・。
 早く馴れなくては。

 アーダルベルト、ふつーにみんなといっしょにいて驚きました(汗
 なんなんですかねー、この人の立ち位置って。
 魔族嫌いになったー、とか言うて、ふつーに、その中に入ってる。
 魔族のみなさんは、アーダルベルトにいろいろ言いたいこともあるけれど、
ヴォルフみたいに我慢していたということか・・・
 ああ、そうか! フツーに接してるフリして、みーんなアーダルベルトには腸が煮えクリ
かえっていた。
 だからこそ、軍曹はあんな薬を・・・
 いや、本当、次回は父か母か楽しみですなー。はっはっはっ!

 アーダルベルトが牢破りまでして連れてきた刈りポニ、そうまでする理由が気になります。
 個人的に気に入っちゃったとかならどーでもいいんですが、
サラになにかあったら、彼にとってかわれちゃうような立場にある、とか・・・?
(でなきゃ反乱しそうにないし・・・)
 あんな(薬使用者)になってまで、その価値が継続されるのかは謎ですが・・・(遠い目

 ヴォルフラム、成長中〜。
「ずっと尊敬していた人  」って、誰と誰!?
 って、すぐぴんとこないの読者失格?(汗。
 一人目は絶対長男!
 二人目は、もしかして嫌っていた次兄? 武人や指揮官としては、
「 ずっと 尊敬していた」、ってこと?
 けど、この人今すごいことに・・・。だから「 いた(過去形)」!?


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 3、荒波の貨物船

 では、すごいことになってる人たちの話にまいりますか・・・。

 サラ・・・自分の思い通りにならないことがあると、すぐに腹を立てる人。
 ああ、ユーリ、君、絶対「なんてよく回るコマだろう」って思われてるよっ!
 もちろん、サラの手のひらの上で。

 前巻の感想で「なんでもかんでもうまく転がって、意図せずに敵を排除してしまう
本当にただの親切な人」なんてことも言いましたが・・・
 ああ。もうだめだ。刈りポニの話聞いてたら、フォローしきれくなりました。
 船の上でよろついてコンラッドに助けさせたのもわざとだな!
 魔石も大切なもの(コンラッドとの関係にも、ユーリの魔力にも)だとピンときて、
手に入れようとしたんだな!
 笑顔で出てくるまで、絶対立ち聞きしていたに違いないっ!!

 魔石と交換するために、手持ちの装飾品を物色しはじめたサラに、コンラッドが言った
「渡すべきではありません」
 ぜったいユーリに言ってるよ、このセリフ――っ!
「現在の雇い主を〜諌めた」って先にちゃんと書いてあるのに、
ユーリに言った言葉だと思い込み、サラが返事するのきいて「?」になっちゃったよ。

 前回出した「コンラッドとサラが裏でつながってる説」はひっこめます!
 何も説明せずに敵国にまわったコンラッドには怒りの炎燃え上がりましたが、
一方で、ユーリを守ろうとし続けていることは信じているので。

 ユーリを危険な目に合わせて内乱者摘発! なんてことやらかす輩と、
彼が組むはずがないっ!!
 サラを危険人物だと思って監視に来た。もしくは(非常に物騒な説ですが)暗殺しに来た、
と言われたほうが、納得がいきますっ!

 ・・・そう、ユーリを守ろうとし続けてるんだよ。
 突き落としたのは、殺そうとしたんじゃない。安全な地球に帰そうとしたんだよ・・・
 うあああ、気付け、ユーリ――っ! コンラッドはあれがスタツアの渦だって
気づいてたんだよ――っ!!

 そう信じ、今回はコンラッドに同情的になっております。
 良かったなー。舵取れる人探しに行く時の二人・・・。

 ヨザックとも、冒頭の語りとか、ユーリがサラに基本的人権説きに言ったときの
ちょろっとした会話とかあっただけに、
険悪な雰囲気になっていくのが辛いです。
 いい友、いい主従だったろーになー・・・

 結論。
 :ちゃんと説明しろっ!!


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 4、ブブブン

 といったところで、短編の感想に。

 ・・・平和だなぁ。実に・・・。

 コンラッドがユーリに対して持っている感情は、本当に家族の愛情なんだなー
と、独り者でも親が子供に早く会いたいと思う気持ちは分かる、という意味合いのセリフから
思いました。
 ヴォルフも含まれてるだろうけど。
(アブノーマル思考を排除して、マジメに考えると)

 ユーリが鳥肌立つほどG嫌い、っていうのは、ひっじょーに、意外です。
 そんなでどうする野球小僧!
「埼玉在住」がミソですか? 田舎(?)育ちには、都会の虫の恐ろしさは
分らないですか?
 そりゃ、飛んだりしたらびっくりするけど・・・出たら倒すのみ。

 歯医者嫌いは納得〜。
「はいしゃいやー」とわめくゆーちゃんを、勝利兄ちゃんがなだめながら手引いて
歯医者に連れて行ったりして・・・(妄想。

 気になったのは  ヴォルフの「旧い知人」 っ!!
 ギーゼラさん、ではないよな・・・(汗
 士官学校で知り合った貴族のご子息とかかなー。
 わがままプーにつきあっていられる人なんだろーなー。
 わがままプーなことを言われても、うまいことはぐらかしていけるような・・・
 そう、ヴォルフが嫌っていたはずの次兄似の人だったら・・・っ!!
 なんだかんだいって次兄離れできてなかったのねー、と微笑ましくなります。
(注:勝手な想像です)

 魔王陛下のご子息で、あの性格。
 おべっかやごますりをする「とりまき」はいても、「友達」はそうそう
できなかったんじゃないかなー、と勝手に思ってしまうのです。
 ま、ヴォルフ本人が「知人」と言っているだけに、ユーリが言うような「友達」なのかは
本当のところ分らないのですが。

 アニシナさんとギーゼラさん、ライバルなんですか!?
 こ、こわい・・・。毒女 VS 軍曹・・・。

 グレタ、現状ではナースより、毒女に傾いてるっぽいっすね・・・。
 そのうち毒女の助手になると言い出して、みんなが必死になって止めるに違いない!
 毒女が2倍!
 はさみうち可能!
 グウェン、逃げ道なしっ!!(いや、もう既に、だと思うけど)

 グウェン・・・
 ・・・長編短編とーして、一切出番なしってどういうことだ――っ!!!!!?
 名前だけだなんてそんな、シュトッフェルみたいな・・・。しくしくしくしく。
 こっちの長男にも頑張って欲しかったです・・・。

 グウェンとヴォルフの再会シーンも楽しみです。
 まずは、勝手な出立を叱って、それから肩に手をぽん、ねぎらいの言葉。
 ああ、兄上・・・っ!


 おしまい。

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