弟のいる生活 ※イラストはすべて絵週記を流用。

1、はじめての弟    2、どこで覚えたの?
   3、強がり強がり    4、中学生と幼稚園児<番外編>


1、はじめての弟
赤ん坊の三男を抱いた次男
 はじめて弟ができた。

 小さな体を一番に抱かせてもらえたことが、
 とてもうれしかった。

 ――でも、思い出してしまう。

 混血である自分を嫌う兄のことを。
 人々のことを。

「この子も大きくなったら――」

  コンラート。心配することなんて
    なにもないのよ。

 母の言葉を信じられるようになったのは、ずいぶん後になってからだった。

――――――――――――――――――――――――――――――
赤ん坊の三男を抱いた次男。
当サイトでは、グウェンは、「本当は弟がかわいいんだけど
 人の目を気にして『混血の弟を嫌う』フリをしていて、
 幼いコンラッドは兄に嫌われていると思い込んでいた」ことになってます。
――――――――――――――――――――――――――――――
このページのトップへ▲

2、どこで覚えたの?
ちっちゃい兄上にケーキを差し出す
ちび三男
「ちっちゃい兄上、あーんして」

 フォークにささったケーキを目の前に差し出され、 正直面食らった。

 まさか、弟にこんなことをされるとは・・・
 もっと幼いころの彼に、反対のことをしたことはあったけど。

「父上と母上のまねっこだよ」
 ケーキの向こうで、弟はそう言って笑った。

――――――――――――――――――――――――――――――
ケーキ食べ放題、初挑戦記念。
――――――――――――――――――――――――――――――
このページのトップへ▲

3、強がり強がり
かぜっぴき三男と次男 「な、なんでお前が・・・っ!」

 かぜをひいた弟は、誰に看病されいるのかに気づくと
 体を起こして真っ赤な顔で吠えだした。

「ギーゼラに頼まれた?
 癒しの魔術も使えないくせに。
 そばにいるだけでいいって?
 むしろ逆効果だ! お前が同じ部屋にいると思うと――」

 おいおい。そんなに話して熱は大丈夫なのか?

 そう言う暇もなく湯気を出して布団に逆戻り。

 ・・・うわごとで俺の名前を呼んでたって言うのは、
 ギーゼラの方便だったんだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――――
かぜっぴき三男と、看病する次男。
ヴォルフは小さいころにも次男に看病されてることがあって、
そのときのこと思い出してコンラッドの名前を呼んだのでは
ないかと・・・。
管理人、かぜっぴき記念(おい。
――――――――――――――――――――――――――――――
このページのトップへ▲

4、中学生と幼稚園児 < 番外編 >
中学生のコンラッドと、
幼稚園児のヴォルフ
「お――、おにいちゃんは、ぼくの
  おにいちゃんなんだからなっ!!」

 そう呼んでもらえたのは、どれだけぶりだったろう。
 もう、一生そう呼ばれる事はないと思っていたのに。

――――――――――――――――――――――――――――――
中学生のコンラッドと、幼稚園児のヴォルフ。ヴォルフは
ユーリ(幼稚園児。コンラッドたちと義理の兄弟)とお兄ちゃん争奪戦中。

 とゆー、パラレル設定っ!!
 コンラッドが本当の兄じゃないと知り、かたくなになっていた
ところに、また別の義理の兄弟(ユーリ)が現われた。
 コンラッドは兄じゃない。
 そう思っていたのに、ユーリとコンラッドが仲良くしているのを見ると
妙に腹がたってくる。
 同時に、我慢できないほど不安になってきて――

 涙目のちびヴォルフ描きたかっただけです・・・(アホ
――――――――――――――――――――――――――――――
このページのトップへ▲
弟のいる生活  < イラスト・小ネタ  < まるマ