大人たちの反省会
「ああ・・・せっかく、せっかく陛下に喜んで頂こうと
惨多〔サンタ〕になるべく血のにじむような努力を
してまいりましたのに・・・」
↓こんな努力。
※えんとつで懸垂一万回。
「本当に血がにじんじゃったのが問題だったな、ギュンター」
「まったく・・・これだから私は最初から反対したのだ」
「そう言うわりに、ずいぶんはりきって
プレゼントを作っていたみたいだけど?」
↓こんな風に
※グレタの帽子は猫耳なり。
「! み、見ていたのか!?」
「いや、言ってみただけだけど」
「・・・・・・」
「ちょっとした騒ぎにはなったけど、
プレゼントには喜んでくれたんだから
それでいいんじゃないかな?」
「いーえ! それでは私の気がすみません!!
かくなる上は・・・」
「かくなる上は?」
「今から特訓して、来年こそ立派な惨多〔サンタ〕に――」
「やめておけ」
< おしまい。 >