子供(グレタ)を連れて空へ向かう織姫(ユーリ)。
必死に手を伸ばす彦星(ヴォルフラム)

「実家に帰らせていただきますっ!」

「おとーさまーっ! どーかお元気で――っ!」
「ユーリっ! グレターっ!」

 こうして実家へと帰った織姫(ユーリ)は、
母子家庭への福祉環境のととのった天界で幸せに暮らすことになりました。

 ところが、しばらくすると、彦星(ヴォルフ)が妻子を追って天界に
きてしまったのです。

 はじめ、彦星は、ストーカー行為で訴えられましたが、
慰謝料や養育費の支払いを約束するなど誠意を見せたので、
天界の裁判所から、年に一度だけ妻子に会うことを許されたのでした。

 めでたしめでたし。

     村田健 / フォンカーベルニコフ卿アニシナ  共著
     『多難場汰[たなばた]さま』より。

           ★ ∽ ★ ∽ ★

 ・・・「たなばた」とひとくちにいっても、
織女がカササギの翼を渡って牽牛に会いに行くという中国伝承、
それが日本に伝わってできた、
天女が地上におりてきて、男に羽衣隠されて・・・なお話と、
大きくわければ、おそらく二つあるわけで。
 今回の絵は後者使用。

 あー、それから、管理人法律にうといので、「慰謝料」とか、「養育費」とか、
てきとーに言ってるだけで、現実の裁判ではどうなるとかよく分かってません(ォイ)

漫画「主役はどっち?」  ・ たなばた絵
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