1.ストーリーを考える
・どんな話を書くか、話の流れを考える<「8月」とかお題から考える場合>
・単発ギャグマンガの多くがこれにあたる
・「8月」とか季節ものをかくなら、それと関連する事象をいろいろ思い浮かべていき
(海、とか、海の家、とか、入道雲、夕立ち、夏休みの宿題、工作・・・)
その中から、使えそうなものを考える。というか、何か思いつくのを待つというか・・・
<原作を読んでいて思いつく場合>
・魔族三兄弟シリーズはたいていこれにあたる。
・原作を読んでいて、コンラッドやヴォルフラムが「むかしこんなことがあった・・・」ネタを
出してくれると、それをもとにストーリーがぽぽ〜んと一気にできたりする
(どれもこれも「こうだったらいいな〜」「こうだったんじゃないかな〜」という妄想)
・この段階で頭の中にできてる「ストーリー」というのは、
アニメ映像のようなものだったり、すでに漫画のコマ割めいたものまでできていたり、
反対に、「キャラクターが何て言って、こうなる」くらいのレベルだったり、形式はマチマチ。
ただ、基本的に「こう始まって、こうなって、こう終わる」というように、
「最初から最後まで」考えてから次の段階にうつる
(「ネームきってるうちに、いい案思いつくかも」と、途中の展開や最後のオチが決まらないまま
次のネームを切る作業に進むこともある)
2.ネームを切る
・ネーム:マンガの設計図。絵はてきとーでもいいけど、どうコマを割るか、どんなセリフをいれるかまではきっちりと書かれている(べき)もの
・広告の裏とか、学校でもらったプリントの裏とか、ダイレクトメールに入っていた手紙の
裏が無地のやつとか、
とにかく紙はなんでもいいので――もとい、「本番用以外の紙」に――、ネームを書く
(最近はA5の大きさの紙を使うことが多い。A4サイズの原稿用紙を使ったとき、
内側の線までのサイズとちょうど同じくらいになるから)
・「ここでユーリのアップを入れて〜♪」と楽しんで書くこともあるが、
「こ、コマ割が単調・・・ページおさまらん・・・セリフ長くておさまらん・・・」と、
苦しむことも多い
3.本番の紙に下書きする
・本番用の紙に、エンピツやシャーペンで下書きをする※魔族三兄弟シリーズはA4サイズの原稿用紙を使用。
その他の漫画は、B5のコピー用紙や、B5のラクガキ帳で、紙がつるつるしているものを使用。
・もともと「線」が入っている原稿用紙以外の紙を使う場合は、
まず、定規で内側の線を引く
・そのあとは、描きやすい順番でコマ割の線やふきだし、人物などの絵を書いていく
(一番多いパターンは、コマわりの線→ふきだしに入れる文字→ふきだし→人物→背景、かな。
背景はマトモに書かずにペン入れのときに書いたり、パソコンに取り込んだ後
パソコン上で書くことも、ある・・・)
・基本的に、一番苦しむ作業。気に入ったものが描けるまで消しては何度も書く。
描きたい表情を描くために、口を二桁回数書き直すことがよくある・・・(学習しろ・・・)
4.ペン入れする
・下書きで描いた線をガイドに、つけペンで書く・基本的に、髪など細い線は丸ペン。輪郭とか、太い線はGペンを使用。
輪郭に丸ペンを使うこともある
・Gペンは、太い線も描けるため、気をぬくとすごい勢いで失敗する
(線が曲がる、かわいてない部分をさわって汚す、など)
・丸ペンは、線が細いためインクのかわきも早く、Gペンのように
「乾いていない部分をさわってしまう」悲劇はおこりにくいが、
髪などを描くときは、ずれないよう、非常に神経を使う。時には息を止める。
時には、飲料を口に含むことによって息を止める(※大惨事を引き起こす危険性あり。試すのは自己責任で)
・枠線は、通常のものはミリペンの08ミリでひく。
回想シーンなどでは、03や05を使ってみる
・背景は、丸ペンを使うこともあれば、01ミリペンを使ってすませてしまうこともある
・描き文字や、ギャグシーンの人物などでは、つけペンをつかわず
太いサインペンでがしがし書いたりもする
※ふきだしの中の文字もペン入れします
投稿用の「漫画のかきかた」をみると「文字はえんぴつで」とありますが、
自分で写植する身には、もちろんそんなの関係ない。
5.消しゴムをかける
・ベタぬりをする前に消しゴムをかけます。ベタをぬったあと消しゴムをかけると、ベタの部分に消しカスがくっつきまくるという
おそろしい惨状になります(経験談)
6.ベタ入れ・斜線入れをする
・丸ペン、Gペン、スクールペンを使い分けてベタぬりをする・細かい髪のつやべたをするときは丸ペン
・わざと「ざっくざく」にするときはGペン
・広い部分をぬるときはGペン(左右に高速で動かしてインクをひろげてくかんじ)
↑広い部分は、筆ペンやマジックでぬっちゃう、という話もきくけれど・・・
私の場合は、紙がすごいことになるので・・・。
7.トーン貼りをする
・原稿用紙を使っている場合は、トーンはりをする※ラクガキ帳を使っている場合は、トーンを張る部分は斜線などを使う
・それまでに書いてきた漫画のコピーがあって(製本とかしてないもの)、
そこに「ここに何番を使った」というメモが書いてあるので、
それを参考にしながらトーンをはっていく
8.描いた漫画をスキャナを使ってパソコンにとりこむ
・我が家の場合、パソコンとスキャナをつないで取り込みを行うときに、ちょっとめんどい部分があるので、デジガメなどにつかわれる記録カードを使う
(スキャナから画像をカードに読み込む→パソコンは、カードから画像を読み込む)
この場合、メモリーカードの設定で解像度は200dpi固定
9.とりこんだ画像のリサイズ(縦)と保存
・フリーの画像ビューアソフト(IrfanView32)を使って、カードから読みこんだ画像をリサイズ、適当なフォルダに保存する(拡張子.bmp)
(原稿用紙に書いたものは、たちきりの部分にあわせて上下を切り取り、縦600pxにリサイズ。
らくがき帳に描いたものは、基本的に、縦550pxにリサイズ←違うときもある)
10.とりこんだ画像のリサイズ(横)、写植、画像修整etc
・フリーのおえかきソフト(Pixia)を使って、保存したファイルを開き、編集する・サイトにあげるときのサイズのキャンパスに、開いたファイルの画像を
位置を調整しながらコピペする(横幅がこれでリサイズされる)
・文字を入れたり、背景を入れたり、失敗して線のはみだした部分を修正したりする
・描き途中で保存するときの拡張子は「.pxa」、完成したものは「.bmp」
11.GIF形式にしてサイト用のフォルダに保存
・フリーの減色ソフト(padie)を使って、画像の使用色を16まで落とし、元の絵とは別の名前、もしくは別のフォルダに保存する
・フリーの画像ソフト(IrfanView32)で、減色、保存したファイルを開き、
サイトに上げる用のフォルダに、適切な名前をつけて、拡張子「.gif」で保存する(gifで保存すると、自動的に解像度が72bpiになる)
以上っ!